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昔​話​(​Tales)

by NewEraSound

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1.
初めには 鶏子のように 天と地は 渾沌としてて まだ分かれず 鴻鈞の腹 盤古はそっと 背を伸びて 大空を支え 土を踏む 清らかで 軽く浮く空 沈んでく 日々変わらず 厚くなる大地 こうして盤古に死が近づくと、彼の吹いた息は風雲、 声は雷鳴、左目は太陽、右目は月、手足は山、血は河川、筋は道、 皮膚は農地、髮髭は星辰、産毛は草木、歯と骨は金属、精髓は珠、 汗と涙は雨や露に化身した。 太極は 両儀を生ず 両儀もまた 四象を生じて 八卦に分かれた 蛇身人首の 伏羲と女媧は 子孫を残し 歴史と文化を 花咲かせた 夏に洪水を 禹が鎮めて 商に妖狐が 紂王を惑わし 周が初めた 白馬非馬 縦横連合無我 兼相愛非攻 一気化三清 仁者無敵な天下 古くから 受け継がれてきた 旅人よ ちょっと昔話 してみませんか 古い国の物語、寂しくも華やかな世界。 ここからもう少し、長くなるかもしれないが、 昔話を、してみませんか?
2.
吉日の辰も良し 穆みて将に上皇を愉めん 長剣の玉珥を撫すれば 璆鏘と琳琅鳴る 瑶の席に玉の瑱 瓊芳を盍せ将ち把り 蕙肴を蒸め蘭を藉き 桂酒と椒漿とを奠う 枹を揚げて 揚げて 鼓を拊ち 節を疏緩にして 安に歌う 歌う 竽瑟を陳ねて浩倡す 霊偃蹇として姣服し 芳菲菲として堂に満つ 五音紛として繁会すれば 君欣欣として楽康す
3.
風薫る秋に瓜から生まれ 季節が巡れば 君に出会えた 肌寒い秋に 君は捕られ 遥かに送られ 長城を築くんだという どれだけ 時が経っても忘れない 必ず帰ってきてね 暖かくそよ風 頬を撫でると キミの腕に抱かれるような 十年後はきっともっと素敵になって その時は きっと今以上に君を愛せる 石を積み上げば匈奴を防げる 長き城壁には恵まれたという 石を積み過ぎて登り難く 風でも阻まれ ここを通れないと それでも 会いに往くと決めた 北へ向かう 長城まで 色鮮やかな夕日顔を染めると 人混みの中君はいないよ ねえどうしたの? もう待たないの? どこにいるの? 十年なんて早いものと思っていたのに... 人から 君の骨はここにって この真下に埋めてる 泣き叫ぶ 大声にひび割れる空 「こんなんじゃダメだよ...」「君を見れない...」 崩れてく長城の下から出てく ああそうだね よかったね やっと君に会えた...
4.
遠き空はこよなく晴れり 裸足のまま 枯れた大地を征く 赤き水の届かぬ岸 一人 荒野を彷徨う 記されぬ神代 霞立つ雲の国 青衣纏う 名は旱魃なりけり この足の元で 水は大地より消ゆ 永久の日に苛まれて ひたすら歳を送る そして歯車は廻る 空は 闇に 包まれながら 大地は戦の火に焼かれり 天の帝に召されて ひとり この地に目覚めり 風雨を呼ぶ賊 荒波を齎せり 乾きの力で 嵐を我和めむ 使い果てし神威 天に戻る術なく 守りぬきし民草は 我を払わんとせり 荒ぶる神よ立ち去れ あぁ、応えなくてはならぬ 遠き空はこよなく晴れり 長く居てはならぬこの地も 青き衣 引きずりて 一人 荒野を彷徨う 遠き空はこよなく晴れり 裸足のまま 枯れた大地を征く 赤き水の届かぬ岸 一人 荒野を彷徨う
5.
そっと長い道を通り抜け ここまで何回たどるの 「はじめて」だよと 知らないという言葉で 上手く誤魔化す 過去を弔うようなふりで ただ自分を守り続けて 見せてあげる 色も顔も限られたもの 水面に浮かぶ 花弁ひとつ その手で潰す ありふれた眼差しで築く 目の前の砂の城を 永遠に消えることもなく 有り続けるしかできない この瞬間に見えてきた僕は 誰の顔して笑ってる? それとも何もないままで 語り続ける やるせない思いの行方は 地を這い川へ流れ込む 優しい手つきで 忘却を招いて また繰り返す 今日も響いている産声が どこかの明日と死んでゆく 面影探し求めても 剥がれてしまう 黴つくような夢うつつ その目を閉じる 在り来りな姿で 何回目の邂逅を演じている 慈しむように紅を引いて 失われた日を貪る 眺められる快感を覚えて 密やかに噛み潰す 会いたいとお別れとまたねと ずっと同じもの ほら 似ていることだとわかってる 覚めることなく またここで出逢う
6.
止まぬ江南の雨 ぬれて瞑る私の目 移ろうは人も花も 来たらぬをただ待ちぬ 晴れぬ江南の霧 霞み見えぬ私の恋 言の葉はいと脆く アキの風に巻かれ散る 散らぬ江南の雲 行方知らぬ私の血 大志より快楽を 飲み明かそう今宵も 褪せぬ江南の色 赤く染める私の身 振りかざすそなたの 刃もまた麗し 枯れぬ江南の川 流れ絶えぬ黄泉の国 共に生きる彼の日々 夢幻なりをと嗤いき 果てぬ江南の道 曲がりくねる巷よ そばに在りし姿や 初めよりあらぬを 暮れぬ江南の日 衰えの知らぬ街 我が身を留める場所 ただそなたの元のみ 終えぬ江南の恋 心を雨に託そう 梢揺らすそよ風 それは私のため息
7.
杜十娘 今宵も変わらず 教坊院に咲いた花が 一夜限りの夢を売る 女に 生まれたことは もう変えないが 散り方くらい 自分で決めてもらいたい 小さな箱にありったけの宝詰めて 百の金でババアから 自分を買ってくれる人がいたら 万の金で見返せるために こんなことするほど 私はダメなのかな? ふっと 魂揺らす音色 恋人が 魅せた 色とりどりの夢語り 船に 乗り込み旅立てば 「サヨナラ」と言われ 千の金でまた売られた 結局宝箱を開けずに捨てたね 内に秘めた美しさと一緒に まるで 夢でも見たかのように 覚めれば少し 水が冷たく感じたよ 上面飾れば飾るほど 心を愛せる人がいなくなる ココロって値段は いくらかな? 今は ただ 波にまかせ 流されてゆく...
8.

about

Tales
Date you back to ancient Chinese time.

建国六十五年,监生张氏旬假归乡。是夜,难以成眠,遂起读书,秉烛自酌,忽而目昏思寐,仿佛天倾地覆,惘然不知其所在。其间所见车马人物,皆着前朝衣履,生多不能识。历经数劫数世,倏然惊醒,恍惚一梦。生每以此语人,世人皆以为笑谈。后一日,无疾而终。



故曰:


前尘隔云端,风月尽樽前。

三杯天地老,一梦到长安。

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released May 30, 2015

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